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女性学講座(7)ー1

皆様、お久しぶりです。前回遅れましたときには「体を壊したわけではありません」と書きましたが、 今回は正真正銘体調を壊してしまいました。かくいう私も男性更年期の真っ只中、気だけは若いつもりでも、 日頃の運動不足と暴飲・暴食がたたってしまいました。幸い大事にはいたらず、診療も続けることができましたが、 ご援助いただきました先生方に謹んでお礼を申し上げます。

この連載もいよいよ最終章になりました。
更年期は症状の強い方には辛くて長い時期ではありますが、ちょっとしたきっかけや、 発想を転換することにより楽になることは多いようです。ストレス解消のために始めた趣味・習い事や スポーツがその後の人生や人間関係に良い変化を与えてくれることもよくあります。どうしても良くならなければ 病院にでも行けばいいや、ぐらいに感じてもらえればいいのですが…
"更年期、見方を変えれば好年期" いろいろ前向きにチャレンジしてください。

さて、今回は更年期障害治療の大きな柱である漢方療法についてお話します。
漢方薬はホルモン補充療法と違って即効性はありませんが、体に優しく効き、副作用も少ないので 長期間使用可能な薬剤です。現在では多数の漢方薬が処方可能ですが、体質などにより効果や副作用の出現率に 差がでてきますので、その人にあった薬を選択することが重要になります。漢方薬選定のための診断法を 示しました。

漢方薬選定のための診断法

残念ながら私達産婦人科医のほとんどは漢方薬を専門に扱う東洋医学の専門家ではないと思われますので、 難しい診断はできません。そこで簡易的な方法として次に示しました質問表をよく使用します。

証決定のための質問表

上の表のうちH、J、Nについては、全く無い場合のみ「はい」と答えてください。また、 「中間」には中間の場合と返事ができない場合も含めます。
合計点は何点になりましたか?

あなたの体質:
0〜35点 … 虚証
36〜65点 … 中間証
66〜100点 … 実証

さて、あなたはどんな証でしょう。
次に点数による処方例を紹介します。

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