長い間お待たせいたしました。別に体をこわしてたわけでもないのですが・・・
今年も出生率が下がり続け、ついに1.25になってしまいました。このままいけば日本はどうなってしまうのでしょうか。逆に、出産を扱う産科医が減少しているのも気がかりです。仮に少子化対策が功を奏し分娩が増えたとしても、今度は分娩場所が無いという事態にもなりかねません。“出産を したい時には 医者は無し”ということにならなければいいのですが・・・ 兵庫県立コウノトリの郷公園で放鳥されたコウノトリにも繁殖の兆しがあるとか。順調に増え続け、日本中に赤ちゃんを運んで欲しいものです。
そこで一句、
"産科医も 運んでおくれ コウノトリ"
りつお
さて、今回から更年期障害の治療法についてお話します。
おっと、その前に大事な予防法についても触れておきましょう。
更年期障害の症状には、@卵胞ホルモンの低下とそれに伴う自律神経失調症状、
Aストレスなどの心因に起因する症状があるとお話しました。これらをうまく調整することが
できれば症状を軽く抑えられます。
まず、日頃からなるべくストレスを貯めないような生活を心がけてください。
ウォーキングやスイミングなどの軽めの運動を始めましょう。自律神経の働きが整えられ、
血行も良くなりストレスの解消につながります。日中に運動し、寝る前にぬるめの風呂に
ゆったりと入って神経を休め、暖かい飲み物を飲めば不眠の解消にもなります。
アロマテラピーも有効です。次に、時には旅行に出かけるなど、日常から離れてリフレッシュ
することも大切です。趣味をもって、お友達とそれに打ち込むことも効果があります。
以上のことがなかなか実行できない方や症状が軽快しない方には治療が必要になってきます。
まず、のぼせや発汗の強い方には女性ホルモンを補う治療法が有効です。副作用は後で説明
しますが、短期間であれば比較的安全に使用できます。次に、めまい・動悸などの
自律神経失調症状が強い方には、自立神経調整剤や漢方薬が使用されます。
漢方薬は体質や症状により効果や副作用に差がでることがありますから、
自分に合った薬を探すことが重要です。漢方薬は更年期障害治療の大きな柱ですから後で
詳しく説明いたします。
精神症状の強い方には、向精神薬を使用します。カウンセリングなどの心理・精神療法が
必要になる場合も見られますので、症状が頑固な方などは専門医に紹介させていただいて
おります。また、この時期には更年期うつ病といって、精神症状より身体症状が強くでるために
診断が遅れる病気があります。精神症状が隠れてしまうので仮面うつ病とも呼ばれています。
朝に調子が悪く、徐々に元気が出てくる場合はうつ病の可能性があります。この場合も専門医を
受診された方がいいでしょう。
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